【必見】法政大学専門塾/予備校が解説する法政大学人間環境学部世界史の入試傾向と対策

菅澤孝平

法政大学専門塾/予備校HO-PASSの代表菅澤です。

このページでは、法政大学人間環境学部の世界史入試問題の傾向や特徴を解説しております。

法政大学に合格するには学部別の対策と同時に、科目別の対策も必要になってきます。

法政大学人間環境学部に合格したい方は「世界史」の特徴や傾向を理解したうえで勉強に励みましょう。

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法政大学人間環境学部とは

菅澤孝平

法政大学人間環境学部についての情報は別途コチラに記載しております。

法政大学人間環境学部を知りたい方はコチラより閲覧してください。

法政大学人間環境学部「世界史 」の前提情報

試験時間60分
大問数3題
解答形式マークシート・記述併用型
頻出単元東洋史(特に中国史)
西洋史(特にヨーロッパ史)
地理関連
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試験時間60分に対して3題なので、余裕をもって解けそうにみえますが、

小問でいうと60~80題程度ありますので、時間配分に注意が必要です。

解き終えた後の全体の正誤チェックの時間を加味すると、

各大問15分で解けるよう調整すると良いでしょう。

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頻出単元は、主に3つです。

➀東洋史(特に中国史)

最近では都市や人物に焦点を当てたテーマ史がよく出題されています。

ただ、中国だけを押さえればよいわけではありません。

小問では、周辺諸国(朝鮮や台湾、インドや東南アジア)についても出るので、

アジア全体の地理や歴史を俯瞰する視野をもつことも重要です。

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②西洋史(特にヨーロッパ史)

近年、古代~中世は一国史及びヨーロッパ全体との関連、

ルネサンス以降は、植民地との関連が出題される傾向にあります。

特に、アジアの植民地との関連に注意して対策を行いましょう!

東洋史・西洋史はいずれも古代から現代まで幅広く出題されます。

ただし、法政大学は基礎・基本問題が多いため、

基礎・基本を重視すれば、無駄に暗記する必要はありません!

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③地理関連

地図・地名は正確に暗記しておく必要があります。

地図や有名な地名はある程度知っている人もいるはずです。

それを基礎として、知らない地名を覚えると効率が良いでしょう。

地図・地名を暗記する際は、

その土地に関連する事項も押さえておきましょう!

例えばドイツなら、第2次世界大戦(出来事)と

ヒトラー(関連人物)もセットに覚える、みたいな感じです。

本番の試験で解答を導き出す際のヒントとなるので、意識して取り組んでください。

法政大学人間環境学部「世界史」の傾向

菅澤孝平

それでは、法政大学人間環境学部「世界史」の特徴・傾向を見ておきましょう。

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法政大学人間環境学部の世界史は、出題形式がさまざまです!

法政大学人間環境学部の問題は、大きく分けて3つの問題が存在します。


■空所補充(記号選択 or 記述)

■正誤問題(記号選択)

■一問一答(記号選択 or 記述)


それぞれの出題形式について詳しく見ていきましょう。

■空欄補充(記号選択 or 記述)

「空欄補充」は、文章に合うように、空欄に当てはまる用語を答える問題です

菅澤孝平

空欄補充は2タイプに分かれます。

どちらのタイプで聞かれても答えられるようにしましょう。

まずは、マークシート(記号選択)式で答えるタイプの空欄補充です。

このタイプは、語群にある用語から答えを探す方式です。

一見、答えやすいようにみえますが、実は難しいです。

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例えば、〔Ⅰ〕の問題でいえば、イには前漢の年数が入ります。

ですが、語群を見ると、数字の選択肢は6つ(15~20)あり、

どれが正解か迷ってしまいました。

この場合、どれが正解か迷って大幅なタイムロスになりかねません。

マークシート式(記号選択)式は紛らわしい選択肢に注意しましょう!

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次に、上の画像のような記述式で答えるタイプの空欄補充です。

これはずばり、暗記量が試される問題です。

つまり、暗記した分だけ点数を稼げるため、ある種ボーナス問題と言えるでしょう。

しかしながら、空欄に入る用語が分からず、スルーする問題の代表格でもあります。

世界史が得意な人と苦手な人とで解答数や解くスピードが大きく変わる。

それが記述式タイプの空欄補充問題の決定的な恐ろしさなのです。

■正誤問題(記号選択)

「正誤問題」は、与えられた選択肢の中から「正しい(当てはまる)もの」もしくは「誤っている(当てはまらない)もの」を選ぶ問題です。

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正誤問題は、選択肢の文章の難易度が高く、

正誤の判断がしづらいのが特徴的です。

この問題を解くうえで重要なことは、

設問で何を聞かれているか確認したうえで、選択肢を見ていくということです。

そうすることで速く正確に解くことができます。

先に文章を読んでしまうと、文章を吟味しにくく、

ハッキリとした誤答選択肢が探せなくなるおそれがあり、大変危険です。

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例えば問9の場合、

まず、「キエフ公国」についての記述ということを念頭に置きましょう。

そして、上から吟味です。aはノヴゴロド王国征服前に建国だから誤り。

bは、リューリクはノブゴロド王国の建国者だから誤り。

dは、フラグではなくバトゥによって滅亡したので誤り。

よって、答えはcとわかります。


補足として、四択問題は最後に答えがありがちという理由で、

最後の選択肢から吟味しようという方もいるでしょう。

しかし、根拠がないため、あまりおすすめはしません。

■一問一答(記号選択 or 記述)

「一問一答」は、設問を読んで、それに当てはまる用語を記述する問題です

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一問一答問題は、2タイプに分かれます。

まず、問題は一問一答的で、解答は選択肢から選ぶ問題です。

これは、先程の正誤問題と同じく、

設問で何を聞かれているか確認したうえで、選択肢を見ていくと答えやすいです。

菅澤孝平

例えば問15の場合、日本で起きた動きなのだから、

日本で起きていないものを探して消すことから始めましょう。

すると、朝鮮総督府の政治方針である「文化政治」と、

中華民国建国後に始まった「新文化運動」は間違いと分かります。

次に、思想的違いから答えを絞っていきましょう。

「東亜新秩序」は日中戦争期の日本のアジア政策であり、運動ではないため誤り。

「自由民権運動」は、確かに自由と民主主義を求める動きだが、

その中心は吉野作造ではなく、板垣退助らなので誤り。

よって、答えは「大正デモクラシー」となります。

このように、設問で分かることから消去法で解くと解きやすいです。

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もう1つのタイプは、言わずと知れた記述式です。

このタイプの問題は、ずばり暗記量がものを言います

そのため受験生諸君のために暗記のコツを伝授します。


結論から言うと、タテとヨコを意識して単語学習をしましょう。

何が何だか分からない方もいらっしゃると思うので、分かりやすく言うと、

その用語がタテ(一国史)の中に存在するのか、

それともヨコ(他国・他地域との時間的・空間的つながり)の中に存在するか、

この仕分け作業をすることが効率的な暗記を生むのです。

少なくとも、その用語がどの国・地域のいつの時代に当てはまるか把握し、

すばやく答えられるよう準備しておくと、本番で大失敗することはありません。

これさえできれば、一問一答問題はボーナス問題へと変わります。

法政大学人間環境学部「世界史」の攻略法

菅澤孝平

続いて、法政大学人間環境学部の世界史攻略法を記します。

ここに該当してない場合、合格は厳しいです。

しかし、これらに該当している場合は合格の可能性が高いと言っていいでしょう。

❶正確なインプット・大量のアウトプット

菅澤孝平

法政大学人間環境学部世界史攻略法1つ目、「正確なインプット・大量のアウトプット」です。

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世界史を理解するうえで、正確なインプットと大量のアウトプットは必要不可欠です。

まずは、正確なインプットから伝授しましょう。

インプットとは、すなわち「用語の暗記」です。

世界史は覚える用語が多いため、効率的な暗記が望まれます。

効率的な暗記とは、「用語を仕分けすること」です。

大まかに「時代」や「地域」で分けて考えると分かりやすいでしょう。

例えば、「宗教改革」は「ルネサンス期のヨーロッパ」の出来事という感じです。

余談ですが、一問一答問題は、「時代」や「地域」を明記している場合が多く、

それに当てはまる用語を頭の中で思い浮かべ、答えを絞っていくうえでも、

用語の「時代」「地域」分けは大きな意義を持っています。

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アウトプットとは、「インプットした用語を使って問題を解くこと」です。

問題を解く手がかりとして使う、と言った方が分かりやすいかもしれません。

本題に移ると、大量のアウトプットとは、

演習を幾度も重ね、問題を解く手がかりとして用語を使う力を伸ばすことです。

例えば、「呉三桂らの三藩の乱を平定し、

中国支配を確立した清の第4代皇帝は誰か?」という問題の場合、

わからない人は、まず知っている清朝の皇帝を洗いざらい出していくはずです。

ヌルハチ、ホンタイジ、順治帝、康熙帝、雍正帝、乾隆帝、…etc.

インプットしたものの中に答えがあるといいですが、ない場合もあるでしょう。

逆に、インプットしたものの中に答えがあっても、なぜか答えられない場合もあるでしょう。

つまりアウトプットはインプットの精密さを確かめる絶好の機会というわけです。

これが、アウトプットの本質であり、インプット・アウトプット双方ともに大事である根拠です。

❷原因・概要・結論を説明できるようにすること

菅澤孝平

法政大学人間環境学部世界史攻略法2つ目、「原因・概要・結論を説明できるようにすること」です。

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世界史における原因とは、「その歴史的事件や文化が発生したワケ」を指します。

原因はある程度論理的でなければなりません。


例えば、帝国主義はいかがでしょう?

欧米諸国がふと「植民地欲しいなあ」と思って生まれた思想なのでしょうか?

結論から言うと違います。もっと根深い原因が隠されています。

これは一要因にすぎませんが、19世紀後半の長期不況を受け、

欧米諸国が自国の支配市場としての植民地を獲得しようとした結果、

自国の利益のために他国の犠牲をいとわない帝国主義が盛り上がったわけです。


すなわち「きっかけ」が歴史を動かす原動力である以上、

原因が分からないと「世界史」を理解することは難しいのです。

原因はさまざまにありますが、大体の傾向は掴めるものです。

戦争の要因を例にとってみると、領土獲得のため(七年戦争ほか)、
主義・経済的に自国に不利益が生じたため(朝鮮戦争ほか)、
国家として独立するため(オランダ独立戦争ほか)などが該当します。

傾向がわかれば、暗記しやすく、説明もしやすいので、
ぜひ参考にして、他の事例ではどうか考えてみましょう。

菅澤孝平

結論には、その出来事がどのように幕を閉じたかや、その後の様子、

その出来事の最終局面についての部分に該当します。

また、歴史のターニングポイントに当たるので、結論はかなり重要です。


「名誉革命によるイギリスの政治体制の変化」を例に挙げて考えてみましょう。

名誉革命を経て、イギリスの政治体制は、専制君主制から立憲君主制へ移行した。

これだけだと必要最低限の結論になってしまうため、

「国王のほしいままに行われる政治」から

「国王は行政、議会(=市民)が立法をつかさどる民主的な政治」に移行した

と説明できると、より具体的でわかりやすくなることでしょう。

菅澤孝平

これら原因と結論を踏まえて概要も説明できるようになれば完璧です。

概要とは、その出来事の簡単な説明や流れのことをさします。

概要を説明するのが苦手な方も多いと思いますので、コツを伝授します。


まず、3文以下で説明しましょう。

試験本番でどんな問題が出るか分からない以上、

いろんな出来事を説明できるよう準備しなくてはなりません。

そのため、短い文章でなければ、無駄に暗記量が増えて挫折します!

文の構成は、①定義➡②原因➡③結論の順だと明快です。


例えば、「安史の乱」を説明するなら、

 ➀安史の乱は、中国・唐代に節度使安禄山らが起こした大規模反乱である。

 ②一要因は、安禄山が玄宗の寵愛を受けた楊貴妃ほか楊氏一族と対立し、楊氏一族を

 排除したかったからだ。

 ③乱が終わった後、各地の節度使がが自立した藩鎮が台頭し、中央の朝廷の力は相対

 的に弱体化していった。

正しい順序で説明できると、世界史の理解力が確実に上がります!

この記事を書いた人

Goda Shinnosuke