【必見】立教大学専門塾/予備校が解説する立教大学観光学部世界史の入試傾向と対策

菅澤孝平

立教大学専門塾/予備校RIKYO-PASSの代表菅澤です。

このページでは、立教大学観光学部の世界史の入試問題の傾向や特徴を解説しております。

立教大学に合格するには学部別の対策と同時に、科目別の対策も必要になってきます。立教大学観光学部に合格したい方は「世界史」という科目の特徴や傾向を理解したうえで勉強に励みましょう。

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立教大学観光学部とは

菅澤孝平

立教大学観光学部についての情報は別途コチラに記載しております。

立教大学観光学部を知りたい方はコチラより閲覧してください。

立教大学観光学部「世界史」の前提情報

試験時間60分
大問数2題
解答形式マークシート式・記述式併用型
頻出単元宗教史(主にキリスト教)
菅澤孝平

同じ立教大学の問題であるとはいえその内容や出題形式・試験時間は各学部ごとに大きく異なります。

ここで扱う立教大学観光学部の世界史の試験は、上記の通り試験時間60分・大問数は2題で、選択肢から解答を選ぶマークシート式の問題と、自分で解答を記入する記述式の問題があります

ただ、記述式とはいってもいわゆる文章記述による解答を求められるのではなく、世界史の分野で扱われている語句を正しく表記することが求められるので、試験全体を通してそれほど時間を要すところはないと思います。試験時間自体は60分ありますが、余るものと考えておき、見直しに使う時間などもあらかじめ決めておくと本番でも時間を有意義に使うことができるので、実践してみてください。

しかし時間が余るからと言って試験の難易度が低いわけではありません。世界史では王道の問い方ともいえる一問一答形式の問題をはじめ、資料から情報を読み取り解答を導く問題なども出題されるることに加え、全体的に難易度はばらつきがあり、難易度の高い問題も出題されるので、資料集なども積極的に使って多方面から世界史の知識をインプットしておきましょう。

頻出単元については、基本的にそれほど偏った出題のされ方はしていないと考えて問題ないと思います。しかし、立教大学がキリスト教の大学であるということを考えると、宗教史、特にキリスト教については他の分野よりも少しマニアックな知識を押さえておいても良いと思います。余力があればやってみてください。

立教大学観光学部「世界史」の傾向

菅澤孝平

立教大学法学部の世界史の問題は、大きく分けて3つの問題が存在します。

一問一答に近い形式の問題

問われている内容に当てはまるものを選択する問題

資料から読み解く問題

これらの問題をそれぞれ以下で確認していきます。是非参考にしてみてください。

■一問一答に近い形式の問題

例:

世界史のような暗記科目と言われるものでは王道の出題形式の問題です。基本的には問題文から正答にたどり着くことができるので、時間もあまりかからないことに加え、特殊な対策は必要ないタイプの問題であると考えて良いでしょう。

菅澤孝平

世界史選択者であれば、誰しもが解いたことのある形式の問題だと思います。そのため特に問題の形式についての説明はしませんが、一つ頭に入れておくべきことは「単純な出題形式だからと言って、問題の難易度も低いと考えるのは大きな間違いである」ということです。

上の画像の例のように、記述での解答が必要な問題だと消去法などの解き方が使えないため、純粋にその問題の答えを知っているか否かが、正答を導けるかどうかに直結してしまいます。

基本的な出題形式の問題だからこそ、小手先だけのテクニックは通用しません。日頃の学習で世界史の知識を完全に頭に定着させる以外の対策はないので、コツコツと勉強するようにしてください。またその勉強の際には、この記事の後半で扱っている勉強法を試してみてください。

■問われている内容に当てはまるものを選択する問題

例:

問題で提示された条件に当てはまるものを選択する問題です。必ず適切な選択肢が存在しているのであれば難易度はそれほど高くないのですが、存在していない場合もあるため少し厄介な問題であると言えます。

菅澤孝平

この類の問題は、多くの場合は消去法を使って解けるのですが、できるのであれば積極法で解答を導き出してほしい問題です。

最初に積極法で解答を出した後に、その答えが本当に正しいかどうかの確認として他の選択肢が解答にはなり得ないところを探していってください。つまり、消去法は解答を出すときに使うものではなく、解答の見直しをするときに使うものであるということです。そのような解き方をすることで、他の形式で問われ場合にも対応できると思います。

しかし、唯一解答を出すときに消去法を使わなければならない場合があります。それが、選択肢に問題で提示された条件に合うものが存在していない場合です。この場合は消去法以外での回答は難しいので、消去法を利用するようにしましょう。

この問題についても、その根底にあるのは世界史の内容に関する理解を確認することなので、一問一答に近い形式の問題の時と同じように、日頃の勉強の積み重ねを怠らないようにしてください。

■資料から読み解く問題

例:

上の画像のような表が資料として提示され、それを用いて解答を導き出す問題です。資料で扱われている国や地域のおおよその傾向を把握しておかなければ解答は難しい問題であると言えます。

菅澤孝平

この類の問題は、教科書の文章を読んで頭に入れておくという勉強の仕方でも対応できないことはありませんが、やはり資料集等を使って実際のデータを見ておくのが良いと思います。

このようなデータのほかにも文化史で出てくる絵画や建築様式等の確認も資料集を用いて行っておくと良いでしょう。

この問題は問われている国で起きていた出来事から、その国がどのような状態であってのかに加えて資料も知っておくと確実に正答を導けるので、抜けなく勉強することを心掛けましょう。

立教大学観光学部「世界史」の攻略法

菅澤孝平

続いて、立教大学観光学部世界史の攻略法を記します。

ここに挙げているような勉強をしてない場合、合格は厳しいかもしれません。

しかし、このような勉強をしている場合は合格の可能性が高いと言っていいでしょう。
この機会に自分の世界史の勉強方法を見直し、志望校合格を確実なものとするために試験本番までの限られた時間を有意義に過ごしてください。

❶すべての基礎となるのはまず知識

菅澤孝平

立教大学法学部世界史攻略法1つ目、当たり前の話ですが知識を定着させることです。

世界史は問題を解く上で必要な知識がなければ何もできません。しかし、ただ知識を頭に入れてくださいと言われても、どのように勉強を進めていけばよいのかわからないという方も少なくないでしょう。

ではどのように勉強すればよいのかですが、まずただ暗記する勉強はやめてください。世界史で扱われているのは、これまで人間が経験してきた多くの歴史上の出来事です。それらは基本的にどのような原因があってその様な結果になったのかという、因果関係があります。その因果関係の把握こそ、世界史の知識を頭に正確に定着させるために必要なことです。

もしこの因果関係を無視して世界史上の出来事を頭に入れても、それらの間にあるつながりや流れが全く理解できていないため、頭の中がこんがらがった状態になってしまい、実際の試験で正しくアウトプットすることが難しくなってしまいます。

しかし、因果関係を抑えてしまえば、バラバラの点として頭に入っていた知識が整理されるため、頭に残りやすくなりますし、試験の場でもその知識を取り出しやすくなります。

是非因果関係に焦点を当てた学習をしてみてください。

❷縦から横へ

菅澤孝平

立教大学法学部世界史攻略法2つ目、縦の流れを確認した後に横のつながりをインプットするということです。

因果関係の把握ができたら、縦の流れと横のつながりに焦点を当てて勉強するようにしてみてください。

縦の流れとは、同じ国や地域に注目し、そこの歴史を時系列に沿って理解する歴史の見方です。反対に横のつながりとは、同じ年代で異なる国や地域に注目し、それぞれの動向や関係性を理解する歴史の見方です。

近年の大学入試で問われる世界史の問題は、横のつながりを問うものが増えてきています。移民の問題をはじめ、グローバル化が叫ばれている現代だからこそ、国同士の横のつながりに関心を持つべきであるという出題者側からのメッセージなのかもしれません。

このような話を耳にすると、受験生は横のつながりの把握に重点を置いて勉強を進めてしまいがちですが、まずは縦の流れをしっかりと掴むところから始めてください。

縦の流れが理解できていないまま横のつながりを学ぼうとしても、各国の動きすらも満足にわかっていない状態なので、それぞれの関係まで覚えようとすると処理が追い付かず、頭の中が混乱してしまうだけです。

まずは縦、その次に横というように思いつきで勉強するのではなく、正しい順番で計画的に勉強するようにしてください。

❸木を見て森も見る

菅澤孝平

立教大学法学部世界史攻略法3つ目、全体を俯瞰して見るということです。

これまでは、因果関係の把握、そして縦の流れを理解した後に横のつながりの学習を進めるというお話をしてきました。ここからは、横のつながりも学習し終えた段階で余力があればやってほしいことになります。

それは、世界史という大きな枠組みの中で起きた歴史上の出来事を、おおまかに時系列と結びつけて覚えるということです。つまり、因果関係や縦の流れ・横のつながりといった何かしらの関係をベースに学習するのではなく、歴史上の出来事を単体で見て、それがいつ頃起きたことなのかを記憶しておき、「出来事単体に対する小さな視点」と、「世界史上の多くの出来事の中で、その出来事はどの時代に起きていたのかを見る大きな視点」の両方で世界史の出来事を捉えられるようにするということです。

しかし、出来事の年号をすべて覚える必要はありません。目安として18世紀の前半までは出来事が「何世紀の前半か中ごろか、それとも後半か」という振り分けをして覚えるようにすると良いと思います。18世紀後半以降は多少細かな年号の知識を覚える必要が出てきますが、それまでは大まかな把握で大丈夫です。また、年号の学習については暗記に徹するのが最も早く効率的なので、語呂合わせ等を利用して覚えてしまいましょう。

縦の流れや横のつながりまで理解できている状態であれば一つの出来事から様々な方向に派生して覚えられると思うので、これまでの学習も生かしながら覚えるようにしてください。

そうすることで、選択肢の内容を時系列に並び替える必要がある問題が出たときには、たとえその選択肢の内容の間に明確な関係がなくともすぐに対応できます。

立教大学の社会学部や法学部などでも出題されている形式の問題なので、余力があれば最終仕上げとしてやってみてください。

この記事を書いた人

Goda Shinnosuke