【必見】立教大学専門塾/予備校が解説する立教大学 文学部 世界史の入試傾向と対策

菅澤孝平

立教大学専門塾/予備校RIKYO-PASSの代表菅澤です。

このページでは、立教大学文学部の世界史入試問題の傾向や特徴を解説しております。

立教大学に合格するには学部別の対策と同時に、科目別の対策も必要になってきます。立教大学文学部に合格したい方は「世界史」の特徴や傾向を理解したうえで勉強に励みましょう。

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立教大学文学部とは

菅澤孝平

立教大学文学部についての情報は別途コチラに記載しております。

立教大学文学部を知りたい方はコチラより閲覧してください。

立教大学文学部「世界史」の前提情報

試験時間60分
大問数2題
解答形式マークシート・記述併用型
頻出単元年代問題
菅澤孝平

前提として、立教大学文学部 世界史には記述問題が出題されます。なので、人名などで特に重要なものは漢字でも書けるようにしておきましょう。特に、中国史に関する人名や出来事の名前は漢字が多いです。受験の直前で苦労しないために、日頃の授業から「漢字まで覚えているか」という意識をもってください。

立教大学文学部「世界史」の傾向

菅澤孝平

立教大学文学部世界史には、大きく分けて3つの問題が存在します。

記述問題

4択問題

並び替え問題

具体的に、以下の問題が存在します。

■記述問題

例:

「記述問題」とは語句を選択するのではなく、記述する問題です。

菅澤孝平

上記でも述べましたが、「記述問題」で大切なのは漢字まで覚えることです。語句はわかっているけれど、漢字では書けないという状態では「記述問題」で得点できません。特に中国史では漢字まで暗記できているかを試してみてください。

漢字の暗記は一気に行うのではなく、その語句を学習したときに行いましょう。一気に多くの漢字を覚えようとしても、記憶は定着しません。語句を学習するごとに、コツコツと漢字を暗記してください。暗記の方法としては、自分でノートに数回書いてみるなどすると効果的です。

■4択問題

例:

「4択問題」とは、4つの選択肢の中から選んで解答する問題です。

菅澤孝平

「4択問題」では、紛らわしい人名や出来事の名前が選択肢になります。それらの区別を疎かにしていると「4択問題」は得点し難いでしょう。

なので、紛らわしい人名や出来事の名前を学習する時にはセットにして覚えるようにしましょう。17、18世紀のロシア史を例に挙げます。この時代のロシア史では、ピョートル1世とエカチェリーナ2世が混同しやすいかと思われます。なので、ピョートル1世とエカチェリーナ2世について学習する時には、2人が生きた世紀や行った政策などを比較を通じてセットにして覚えてくださいね。

このように、比較を通じてセットにして覚えることにより、紛らわしい人名や出来事の名前もはっきりと区別して覚えられます。そして、「4択問題」で点数が取れるようになります。

■並び替え問題

例:

「並び替え問題」とは歴史上の出来事を年代順に並び替える問題です。

菅澤孝平

「並び替え問題」では年号の暗記流れの理解が重要です。

まず、年号の暗記について。主要な年号については覚えてください。ただし、多くの年号を覚える必要はありません。年号の暗記は一見、意味のない努力に思えるかもしれません。しかし、主要な年号を覚えておくと「並び替え問題」ですぐに正答を導けます。それ以外にも「横のつながり」が理解できるなど様々なメリットがあります。覚える方法としては語呂合わせなどがありますね。動画配信サービスにもいろいろな語呂合わせに関する動画がありますので、参照してみましょう。

次に、流れの理解について。世界史に限らず、歴史には「流れ」が存在しています。歴史上の出来事はただ時系列順に起こったのではなく、前後のつながりが存在しているのです。これを歴史の「流れ」と言います。歴史の「流れ」を理解することで歴史上の出来事の関連性を理解できます。関連性が理解できると歴史上の出来事に対する理解が深まります。そして、「並び替え問題」でも得点が取れるようになります。

立教大学文学部「世界史」の攻略法

菅澤孝平

続いて、立教大学文学部の世界史攻略法を記します。

ここに該当してない場合、合格は厳しいです。

しかし、これらに該当している場合は合格の可能性が高いと言っていいでしょう。

❶正確なインプット・正確なアウトプット

菅澤孝平

立教大学文学部世界史攻略法1つ目、「正確なインプット・アウトプット」です。「正確なインプット・アウトプット」とは世界史の知識を正確に定着させる(インプット)ことと、知識を正確に用いる(アウトプット)ことです。

それでは、なぜ立教大学文学部世界史を攻略するためには「正確なインプット・アウトプット」が必要なのでしょうか。それは、「正確なインプット・アウトプット」ができていないと、多くの知識を身に付けていても得点が伸び悩むからです。立教大学文学部世界史においては非常に多くの知識を身に付ける必要があります。そのため、多くの知識を身に付けようとするあまり、「正確なインプット・アウトプット」が疎かになりがちです。「正確なインプット・アウトプット」が疎かになれば、たとえ多くの知識を得ていたとして本番の試験において小さな間違いが生まれます。その小さな間違いが重なることにより点数が伸び悩むのです。「正確なインプット・アウトプット」を身に付けることで本番での小さな間違いが減り、点数は着実に上がるでしょう。

では、どのようにして「正確なインプット・アウトプット」ができるようになるのでしょうか。

まず、正確なインプットについて。4択問題の復習を例に挙げます。4択問題の復習では、「すべての選択肢を理解できたか」を確認してください。具体的には、正答の選択肢はなぜ正答になるのか、他の関連事項は何かなどを確認してください。これらの確認の中で、自分の認識と正しい知識の間に「ずれ」を発見すると思います。「ずれ」を発見したら教科書を参照し、ポイントをおさらいし、正確なインプットを目指しましょう。

つまり、自分の認識と正しい知識の間にある「ずれ」を埋めていくことで、正確なインプットができるようになります。

次に、正確なアウトプットについて。正確なアウトプットのためには紛らわしい事項の整理が必要になります。紛らわしい事項を整理しておくことで自分が持っている知識を正確に用いることができます。自分が紛らわしいと思った事項はノートや付箋にまとめてみましょう。14、15世紀における紛らわしい事項として百年戦争とバラ戦争を例に挙げます。2つの戦争がなぜ起こったのか、誰と誰が争ったのかを比較して説明できますか。できなければノートや付箋にまとめてみましょう。「バラ戦争がなぜバラ戦争という名前を冠しているのか」も調べてみると面白いと思いますよ。

つまり、紛らわしい事項をノートや付箋を用いて整理することで正確なアウトプットができるようになります。

❷原因・概要・結論を説明できるように

菅澤孝平

立教大学文学部世界史攻略法2つ目、「原因・概要・結論を説明できるように」なることです。

「原因・概要・結論を説明できるように」なるとはどのような状態を言うのでしょうか。それは、ある歴史上の出来事をAとすると、「Aの原因となった歴史上の事実を述べられ、Aとの関連性を説明できる・Aの概要を説明できる・Aがその後の世界に与えた影響を説明できる」状態です。

なぜ、「原因・概要・結論を説明できるように」なる必要があるのでしょうか。上記でも述べましたが、世界史に限らず歴史には「流れ」が存在しています。「原因・概要・結論」を理解することにより歴史の「流れ」を理解できるのです。そして、歴史の「流れ」が理解できれば歴史に対する理解で深まることは上記で述べた通りです。

では、どのようにして「原因・概要・結論を説明できるように」なるのでしょうか。それは歴史上の出来事に対して暗記ではなく、理解するように努めることです。理解するためには歴史上の出来事に対して「なぜ」と問いかけましょう。その疑問により歴史上の出来事を理解できます。理解ができると「原因・概要・結論を説明できるように」なります。

ここで、「古代地中海世界での平民の政治参加」という歴史上の出来事を用いて「原因・概要・結論の説明」を例示します。アテネやスパルタなどのポリスの初期では貴族が政治を担っていましたが、平民が政治に参与するようになりましたね。では、この平民の政治参加の「原因・概要・結論を説明」できますか。

まず、原因は平民が戦いに参加できるようになったことですね。その時代においては国防を担うものが政治に参与するのが習わしでした。そしてポリスの初期では、武具や防具を持つ富裕層が主に戦いに参加していました。しかし、武具や防具が安価になり、平民は密集体型(ファランクス)を組んで戦うようになりました。つまり、平民たちも戦いに参加できるようになったのです。そして、国防を担うようになった平民が政治に参与するようになりました。

次に、概要は平民が政治に参与するようになったことですね。これは言葉通りです。

最後に、結論はポリスが民主制に近づいたことですね。地中海世界は平民が政治に参与するようになり、一気に民主制が近づいていきます。アテネの話になりますが、陶片追放(オストラキスモス)が導入され、僭主が追放される仕組みが生み出されます。

以上が古代地中海世界での平民の政治参加の「原因・概要・結論」です。

菅澤孝平

疑問を持つという姿勢は世界史に限らず、すべての科目で重要になります。疑問を持つことで理解が深まるのです。日常の学習から疑問を持ち自らの理解を深めていきましょう。

この記事を書いた人

Goda Shinnosuke